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歯周病が与える全身への影響part1

2021.10.20

歯周病が与える全身への影響part1

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歯周病はお口の中だけではなく、全身の疾患に大きく影響してしまいます。

歯周病は歯垢と呼ばれる細菌が主な原因です。

歯垢は時間とともに歯周ポケットの中にどんどん潜り込み、歯周組織を破壊していき炎症を繰り返していきます。

炎症によってでてくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り込み、身体全体へと巡っていきます。

また、血管以外からも歯周病菌が唾液などに溶け込むなどし、その唾液を飲み込むことにより歯周病菌が気管や肺、食堂に流れ込む事が考えられます。

その結果、様々な病気を引き起こし、悪化させる原因となります。

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・糖尿病との関係性

歯周病は糖尿病の合併症のうちの一つと言われています。

歯周病の炎症によって生じた炎症性物質が血管に入り込み、肝臓の働きを低下させ糖の代謝を悪くしてしまいます。

その結果、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔してしまい、糖尿病を悪化してしまう事が有ります。

また、糖尿病は血管障害を引き起こし、歯周病菌に対する抵抗力が弱まる為、細菌感染しやすくなり歯周病の悪化原因ともなります。

このように歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしていると考えられます。

その為、歯周病治療を行うことで、糖尿病の改善に繋がる事がわかってきました。

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・認知症

認知症の約7割を占める「アルツハイマー型認知症」は、アミロイドβというたんぱく質が、長年少しずつ脳に蓄積することで発症するといわれています。

近年の研究により歯周病菌がアミロイドβの産出・蓄積をする速度を速めてしまうことがわかりました。

また、成人が歯を失う原因の中で最も多いのが歯周病ですが、歯が抜けている本数が多いほど咀嚼機能が低下し、脳への刺激が少なることで、認知症が発症・進行しやすいと言われています。

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・誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、唾液や食べ物などと一緒に細菌が誤嚥され気管支や肺に入ったままになり、肺の中で炎症が起こることを言います。

70歳異以上がかかる肺炎のうち、約7割以上が誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎を発症した患者からは、歯周病の原因にもなる「歯周病菌」が見つかることが非常に多くなっています。

その為、口腔内の衛生面に問題があると、歯周病が原因となり、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高くなってしまいます。

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・骨粗鬆症

骨粗鬆症は全身の骨の強度が低下し、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気で、女性に多く見られます。

その中でも閉経後骨粗鬆症は閉経による卵巣機能の低下により、骨の代謝に関わるホルモンのエストロゲン分泌の低下により発症します。

閉経後骨粗鬆症の方で、歯周病が進行しやすい原因として最も重要と考えられているのが、エストロゲンの欠乏です。

エストロゲンの分泌が少なくなると、全身の骨がもろくなるとともに、歯を支える歯槽骨ももろくなってしまいます。また、歯周ポケット内では炎症をを引き起こす物質が作られ、歯周炎の進行が加速されると考えられています。

その為、歯周病をお持ちでない方においても、閉経後の女性においては歯周病になりやすく、進行しやすい状況であると言えます。

また、骨粗鬆症の治療に使用されるビスフォスフォネート製剤(BP製剤)を服用している方が、抜歯などの外科処置を行った場合、周囲の骨が壊死するなどの顎骨壊死という副作用が起こるリスクが有ります。

このように骨粗鬆症と歯の喪失は大きく関わりが有る事がわかります。