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治療を中断する危険性 part2

2022.1.19

治療を中断する危険性 part2

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前回に引き続き、治療を中断する事の危険性をお伝えしていきます。

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3.抜歯後の治療をせずにそのままにしてしまっている

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様々な事が原因で抜歯が必要になる事は有りますが、抜歯した箇所をそのままにしていた場合どうなってしまうのか。

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・抜糸をしていない

抜歯時に際に縫合をした場合、抜糸をする必要性が有ります。

抜歯をしてから約1~2週間の間に抜糸をする事がほとんどですが、抜糸をせずにいると、糸に汚れが溜まり細菌感染の恐れが有ります。また、歯肉の回復とともに糸が歯肉の中に入り込んでしまった場合は再度切開をして糸を切らなければいけなくなる事もあります。

抜歯後の感染を防ぐ為にも主治医の指示のもと、抜歯後は必ず消毒と抜糸を行うようにしましょう。

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・抜歯後の治療をせず、抜歯したままの状態

親知らず以外の歯を抜歯した際には、その歯を補う為の処置が必ず必要になります。

抜歯後の処置を行わないと、図のように、噛み合う歯、前後の歯が空いた隙間を埋めようと抜歯した部分に動いてきてしまいます。

そうすると歯並びが悪くなるだけではなく、噛み合わせの機能が低下するとともに、咬頭干渉をおこしてしまい、顎関節症のリスクや、骨格が変わるなど口腔内以外にも様々な影響を与えてしまいます。

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治療方法

抜歯後は主に入れ歯、ブリッジ、インプラント、の処置が必要です。

万が一前後左右の歯が動いてきてしまった場合、軽度で有れば歯を削り被せ物をする事で補える場合も有りますが、神経を取らないといけなかったり、被せ物をしたとしても、傾いてしまった歯の軸を変える事は出来ないので、本来とは違う方向に力がかかり歯への負担は大きくなります。

被せ物等で補えないほど傾いてしまった歯に対しては、部分矯正を行わなければ元の位置に戻す事は困難と言えます。

痛みの原因で有る歯を抜歯した事によって、治療が終わったと勘違いされてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、放置する期間が長ければ長いほど、口腔内の状態は悪化し、歯並びだけではなく、顔の歪みや輪郭にも影響がでてきてしまいます。

主治医とともに抜歯後の治療方針をしっかり決め、治療が終えるまで通院する事が重要です。

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4.歯石除去、歯周病治療、クリーニングを行う予定を放置してしまっている

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歯周病の進行度が高い方は定期的に通院をし、歯石の除去や歯周治療を行う必要があります。

途中で通院を止めてしまったり、期間が空きすぎてしまうと、歯石が溜まり歯周病が悪化する原因になります。

セルフケアにも限界があるので、歯周病の症状も無く、セルフケアがしっかり行えている方でも、半年に1度は定期検診、クリーニングを受ける事をお勧めします。

通院頻度は患者様の口腔内の状況により異なりますが、ご自身の現状の口腔内を理解、把握し定期的な通院を心がけるようにしましょう。

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治療を途中で中断するリスクをお伝えしてきましたが、どの治療に関しても中断する上で様々なリスクが伴ってきてしまいます。

痛みが無くなったからといって治療が終わりということではありません。

治療を中断してしまっている方はできるだけ早く受診するようにしましょう。